・メキシコペソの金利は何%なんだろう?
・今後の見通しはどうなんだろう?
・スワップ投資の魅力度はどうなんだろう?
こういった疑問にお答えしていきます。
政策金利の高さから、スワップポイント投資対象として人気の高いメキシコペソ。
現在の政策金利は4.00%です。
私自身もメキシコペソ円スワップ投資をしており、スワップのみで想定年利24.9%(レバレッジ3倍程度)の運用を実現しています。
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本記事では、メキシコペソ金利の過去・現在・未来、運用おすすめレバレッジについてご紹介します。
それでは、いってみましょう。
▼スワップポイント投資についてはこちらの記事で解説しています。
>> スワップポイントとは?メリット・デメリットを分かりやすく解説
- メキシコペソ政策金利の推移
- 利下げ、利上げを行う目的
- メキシコペソの今後
- メキシコペソ投資の魅力、デメリット
- メキシコペソのおすすめレバレッジ
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目次
メキシコペソ政策金利推移チャート
こちらメキシコペソの政策金利の推移チャートです。
2016年2月から断続的に利上げを継続しており、過去の歴史でみても最高水準にあります。
一方、2019年8・9月に利下げを行い、政策金利が 8.25% → 8.00% → 7.75% に下がりました。
*2021年3月現在は4.00%です。
政策金利が下がった要因は以下のとおり
- インフレ率の低下
- 国内経済の低迷
- 米国の利下げ
長らく景気が拡大してきたものの、経済成長率が鈍化してきました。
そのため、経済成長を促すための利下げということになります。
また、メキシコ(や諸外国)はアメリカの金融政策を踏まえて政策金利を決定する傾向にあります。
そのため、アメリカが2019年7月から利下げを開始したことも、メキシコの利下げ要因となります。
今後、アメリカの更なる利下げ次第で、メキシコの追加利下げが予想されます。
利下げ・利上げを行う目的
利下げと利上げは周期的に交互に行われます。
それぞれの目的をざっくり言うと以下のとおりです。
- 利下げ:景気拡大のため
- 利上げ:過度なインフレを防ぐため(景気縮小)
利下げ効果とは?
金利が下がると、企業は銀行からお金を借りやすくなります。
お金が増えれば、設備投資が活発になり、業績が拡大します。
業績が拡大すると、雇用環境改善や賃金アップにより、消費が盛んになります。
消費が盛んになると、インフレが起こり、物価が上昇します。
物価が上昇すると、企業業績はさらに拡大し、景気はさらに良くなっていきます。
利上げ効果とは?
利下げによって、消費が活発になり、インフレが進むのはいいことですが、
インフレが過度に進むと、ハイパーインフレとなり、個人の所得向上以上に物価が上がり続けます。
すると、国民の生活が厳しくなり、経済としても非常に不安定になります。
有名なのがジンバブエです。
ジンバブエ ハイパーインフレ
2000年代初頭に数々のあり得ない政策が横行。
物資不足・食料不足に陥り、物価が上がり続け、前月比インフレ率796億%を記録。
超高額紙幣が次々に刷られ、ついに100兆ドルまで登場した。
米ドル等の他国通貨が使われるようになり、最終的に自国通貨は廃止となった。
利下げ・利上げは真逆の効果となるので、どちらかに偏ることなく、周期的に使い分けることで、国内景気をコントールするのです。
メキシコは今利下げのターンに入ったということです。
利下げに伴い、スワップポイントは減少したわけですが、まだまだ政策金利は高い水準にあります。
他国と比べても、4.00%と言う金利は非常に高水準です。
スワップ投資の代表格であることは変わりません。
続いて、メキシコペソの今後の見通しを見てみましょう。
メキシコペソの今後の見通し
メキシコペソ円の今後の見通しはどうなるでしょうか?
上昇要因・下落要因に分けて見ていきましょう。
上昇要因
上昇要因は以下のとおりです。
米国の利下げ
ドル建て借金の利息低下
米国の利下げ
2015年12月から断続的に利上げを行ってきた米国ですが、2019年7月に10年半ぶりに利下げを行いました。
今回の利下げは、景気の下振れリスクに対する予防的利下げとなります。
米国の足元の景気は拡大局面が戦後最長の11年目に突入し、雇用も消費も底堅い状態です。
一方で、米中貿易戦争を背景に、企業投資には減速懸念が拡がっており、景気落ち込みに対して先手を打ったと言えます。
FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)のパウエル議長は今後利下げを継続的に実施することは名言していません。
米国利下げは、新興国に通貨が流れる要因になるため、今後継続的な利下げが実施されるかどうかが、メキシコペソ円にとって重要になりそうです。
ドル建て借金の利息低下
米国が利下げを行うと金利が低下します。
そして、新興国(特にメキシコ)はドル建ての借金を多く抱えます。
するとどうなるか?
利息が下がるため、利払いの負担が減り、新興国通貨は上昇する可能性が高くなります。
こうなると、メキシコ経済にとってはプラスに動くと考えられます。
下落要因
下落要因は以下のとおりです。
米国との関係性
米中貿易摩擦問題
国内経済政策
米国との関係性
メキシコの貿易最大相手国は米国です。
2019年5月30日に、制裁関税措置を課されそうになった際には、メキシコペソ円は下落しました。
その後、移民政策の合意を経て、制裁関税措置は無期限延期となりましたが、米国との関係性の悪化が起こると、メキシコペソ円の下落要因となります。
米中貿易摩擦問題
なかなか前に進まない米中貿易摩擦問題です。
2019年8月2日にトランプ大統領が、2019年9月1日から、3000億ドル分の中国製品に10%の追加関税を課す考えを明らかにし、米中貿易摩擦再燃への懸念が再燃しました。
引き続き、米中貿易摩擦問題の進捗からは目が離せません。
国内経済政策
2018年12月にロペスオブラドール大統領が就任し、経済政策が大きく変更されました。
新空港の建設中止や石油鉱区の入札中止といった、長期的にはメキシコ経済に悪影響を与える可能性のある政策を実施し始めています。
一方で、社会福祉の充実などの政策は短期的には政府支出を増加させ、経済へ好影響を与えると考えられています。
新大統領による政策動向には注視する必要があります。
【予測】短期的なメキシコペソの見通し
短期的には、大きな上昇は見込みにくいと考えられます。
米国の利下げはメキシコペソ円の上昇に追い風となりそうですが、米中貿易摩擦問題といったリスクを考慮すると、大きな上昇は見込みにくいと考えます。
レンジとしては、5.3円〜6.0円辺りの推移と予測します。
現状は5.7円程度なので、レンジ圏内であると考えます。
【予測】長期的なメキシコペソの見通し
長期的(10〜20年スパン)で考えると、大きな上昇が見込めると考えています。
理由は、日本経済の低迷によって、円の価値が下がるためです。
日本経済の低迷要因は以下のとおりです。
少子高齢化
人口減少
労働生産力の低下
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メキシコペソ投資の魅力・デメリット
改めてですが、メキシコペソ投資の魅力は以下のとおりです。
メキシコペソ投資の魅力
- スワップポイントの高さ
- 安定したレンジ相場
- 高値・安値の幅が狭い
- 格付けが高い
スワップポイントの高さは言うまでもないので、「安定したレンジ相場」「高値・安値の幅が狭い」について解説します。
安定したレンジ相場
過去からのメキシコペソ円のチャート推移を見てみましょう。
過去3年で見ると、最高値6.429円、最安値4.870円となっており、概ね5〜6円間のレンジ相場となっています。
価格が下落し続けると、スワップポイントは得られるものの、含み損益が拡大してしまうため、スワップ投資としては不向きです。
その点、メキシコペソ円はチャートのとおり、安定したレンジ相場となっており、スワップ投資に非常に向いています。
比較対象として、「トルコリラ円」のチャート推移を見てみましょう。
過去3年で見ると、ずっと下がり続けていますね・・・。2015年からずっと下がり続けています。
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高値・安値の幅が狭い
過去3年で見ると、最高値6.429円、最安値4.870円となっており、その差額は1.559円となります。
仮に、最高値(6.429円)の時に1万通貨購入し、その後価格が最安値(4.870円)まで下がった場合の含み損益はマイナス15,590円となります。
比較するために、ドル円の過去チャート推移を見てみましょう。
🔽ドル円チャート推移
過去3年で見ると、最高値118.661円、最安値98.826円となっており、その差額は19.835円となります。
仮に、最高値(118.661円)の時に1万通貨購入し、その後価格が最安値(98.826円)まで下がった場合の含み損益はマイナス198,350円となります。
こちらから分かるように、高値・安値の幅が狭い方が、含み損を抑えやすく、運用資金も低く抑えられます。
格付けが高い
メキシコは、新興国の中でも格付けが高いです。
格付けは、その国の信用力・返済能力を表す指標です。
格付けが高いほど、対象通貨への投資もより安全と判断されます。
参考までに他新興国との比較をみてみましょう。
国名 | S&P | ムーディーズ | フィッチ |
メキシコ | BBB+ | A3 | BBB |
南アフリカ | BB | Baa3 | BB+ |
トルコ | B+ | B1 | BB- |
ロシア | BB+ | Ba1 | BBB- |
インド | BBB- | Baa3 | BBB- |
中国 | AA- | Aa3 | A+ |
ブラジル | BB | Ba2 | BB |
*2019年10月時点
メキシコは、中国に次いで高い格付けとなります。
また、世界三大格付け会社がすべて、投資基準と判断しており、安心できます。
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続いて、メキシコペソ円投資のリスクについて解説します。
メキシコペソ投資のリスク
- ロスカットリスク
- アメリカ経済の影響を受けやすい
- 国内経済政策の動向
ロスカットリスク
こちらはメキシコペソやスワップ投資に限ったことではなく、FX全般に当てはまる最大のリスクですね。
ロスカットを避けるためには、過去の最安値から許容変動価格を決定し、ロスカットされない運用資金を口座に入金しておきましょう。
アメリカ経済の影響を受けやすい
1994年にアメリカとの間でNAFTA(北米自由貿易協定)が締結されており、長年アメリカと経済的に強い繋がりがあります。
アメリカは、地理的にも隣国であり、最大の貿易相手国です。
メキシコの輸出全体の約8割がアメリカ向け、輸入の約5割がアメリカからです(金額ベース)
経済的にアメリカに大きく依存しているため、アメリカ経済動向には良くも悪くも影響を受けます。
両国の関係が悪化することがあれば、メキシコペソにとって悪材料となります。
国内経済政策の変更
2018年12月にロペスオブラドール大統領が就任し、経済政策が大きく変更されました。
新空港の建設中止や石油鉱区の入札中止といった、長期的にはメキシコ経済に悪影響を与える可能性のある政策を実施し始めています。
一方で、社会福祉の充実などの政策は短期的には政府支出を増加させ、経済へ好影響を与えると考えられています。
新大統領による政策動向には注視する必要があります。
これはメキシコペソにとっては追い風です。米国の金利が下がると新興国に資金が流れるため、メキシコペソの上昇可能性が高まります
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続いて、最大のリスクであるロスカットをどう防ぐかについて解説します。
ロスカットをどう防ぐか
スワップ投資を行う上で一番のリスクは「ロスカット」になることです。
ロスカットを避けるために、許容変動価格をいくらに置くかが重要です。
再度、メキシコペソの過去チャート推移を見てみましょう。
過去3年で見ると、最安値4.870円となります。
こちらを踏まえ、メキシコペソ1万通貨を購入する場合の、レバレッジ別運用資金及び想定利回りを見てみましょう。
↓横スクロールできます(特にスマホの方)↓
レバレッジ | 想定利回り(年間) | ロスカットライン | 必要資金 | オススメ度 |
1倍 | 8.3% | 0円 | 57,000円 | |
2倍 | 16.6% | 2.969円 | 28,500円 | |
3倍 | 24.9% | 3.959円 | 19,000円 | |
4倍 | 33.2% | 4.454円 | 14,250円 | |
5倍 | 41.6% | 4.750円 | 11,400円 |
メキシコペソ円レート=5.7円 1万通貨あたり年間スワップポイント=4,745円(13円×365日)
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メキシコペソ政策金利 まとめ
・メキシコペソの政策金利は7.00%(2020/2現在)
・2019年に利下げがあったが、高金利通貨の地位は揺るがず!
・中長期的には上昇する可能性あり!
・メキシコペソは安定したレンジ相場!
・米国の利下げによりメキシコペソが上がる可能性あり!
・おすすめ運用レバレッジは3倍!
・レバレッジ3倍で、想定年利は24.9%!
スワップ投資は早く始めた方がスワップポイントが貯まり続けるため、有利です。
また、貯まったスワップポイントを追加原資として継続的に積立投資を行うことで、複利効果が働き、数年後の利益が大きく変わってきます。
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