・南アフリカランドの金利は何%なんだろう?
・今後の見通しはどうなんだろう?
・スワップ投資の魅力度はどうなんだろう?
こういった疑問にお答えしていきます。
政策金利の高さから、スワップポイント投資対象として人気の高い南アフリカランド。
現在の政策金利は3.5%です。
私自身も南アフリカランド円スワップ投資をしており、スワップのみで想定年利33.55%(レバレッジ4〜5倍程度)の運用を実現しています。
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本記事では、南アフリカランド金利の過去・現在・未来、運用おすすめレバレッジについてご紹介します。
それでは、いってみましょう。
▼スワップポイント投資についてはこちらの記事で解説しています。
>> スワップポイントとは?メリット・デメリットを分かりやすく解説
- 南アフリカランド政策金利の推移
- 利下げ、利上げを行う目的
- 南アフリカランドの今後
- 南アフリカランド投資の魅力、デメリット
- 南アフリカランドのおすすめレバレッジ
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目次
南アフリカランド政策金利推移チャート
こちら南アフリカランドの政策金利の推移チャートです。
2012年7月までは下落し続けた金利ですが、2014年1月から断続的に利上げを繰り返してきました。
2015年7月以降は6%以上をキープしており、他国と比較しても高水準にあります。
一方、2019年7月から利下げが始まりました。
GDP成長率が2四半期連続で前年比マイナス成長だったため、景気刺激施策としての利下げです。
利下げ・利上げを行う目的
利下げと利上げは周期的に交互に行われます。
それぞれの目的をざっくり言うと以下のとおりです。
・利下げ:景気拡大のため
・利上げ:過度なインフレを防ぐため(景気縮小)
利下げ効果とは?
金利が下がると、企業は銀行からお金を借りやすくなります。
お金が増えれば、設備投資が活発になり、業績が拡大します。
業績が拡大すると、雇用環境改善や賃金アップにより、消費が盛んになります。
消費が盛んになると、インフレが起こり、物価が上昇します。
物価が上昇すると、企業業績はさらに拡大し、景気はさらに良くなっていきます。
利上げ効果とは?
利下げによって、消費が活発になり、インフレが進むのはいいことですが、
インフレが過度に進むと、ハイパーインフレとなり、個人の所得向上以上に物価が上がり続けます。
すると、国民の生活が厳しくなり、経済としても非常に不安定になります。
有名なのがジンバブエです。
ジンバブエ ハイパーインフレ
2000年代初頭に数々のあり得ない政策が横行。
物資不足・食料不足に陥り、物価が上がり続け、前月比インフレ率796億%を記録。
超高額紙幣が次々に刷られ、ついに100兆ドルまで登場した。
米ドル等の他国通貨が使われるようになり、最終的に自国通貨は廃止となった。
利下げ・利上げは真逆の効果となるので、どちらかに偏ることなく、周期的に使い分けることで、国内景気をコントールするのです。
メキシコは今利下げのターンに入ったということです。
利下げに伴い、スワップポイントは若干減少したわけですが、まだまだ政策金利は高い水準にあります。
他国と比べても、6.25%と言う金利は非常に高水準です。
スワップ投資の代表格であることは変わりません。
続いて、南アフリカランドの今後の見通しを見てみましょう。
南アフリカランドの今後の見通し
南アフリカランド円の今後の見通しはどうなるでしょうか?
上昇要因・下落要因に分けて見ていきましょう。
上昇要因
上昇要因は以下のとおりです。
米国の利下げ
国内景気回復期待
米国の利下げ
2015年12月から断続的に利上げを行ってきた米国ですが、2019年7月に10年半ぶりに利下げを行いました。
今回の利下げは、景気の下振れリスクに対する予防的利下げとなります。
米国の足元の景気は拡大局面が戦後最長の11年目に突入し、雇用も消費も底堅い状態です。
一方で、米中貿易戦争を背景に、企業投資には減速懸念が拡がっており、景気落ち込みに対して先手を打ったと言えます。
FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)のパウエル議長は今後利下げを継続的に実施することは名言していません。
米国利下げは、新興国に通貨が流れる要因になるため、今後継続的な利下げが実施されるかどうかが、南アフリカランド円にとって重要になりそうです。
国内景気回復期待
南アフリカランド経済は、GDP成長率が2四半期連続で前年比マイナス成長をしており、現時点で良いとは言えません。
そこで、金融緩和策として、2019年7月に政策金利を0.25%引き下げました。
こちらを受けて、市場では景気回復期待が高まり、南アフリカランド円は底堅さを維持しました。
また、南アフリカ政府も、「政策の軸足を経済支援にシフトすることで、次は政府が利下げ効果を高める役割を果たす必要がある」とのメッセージを発しています。
今後の国内経済状況次第で、南アフリカランド円の上昇も見込めると考えます。
下落要因
下落要因は以下のとおりです。
米中貿易摩擦問題
国内経済動向
米中貿易摩擦問題
なかなか前に進まない米中貿易摩擦問題です。
2019年8月2日にトランプ大統領が、2019年9月1日から、3000億ドル分の中国製品に10%の追加関税を課す考えを明らかにし、米中貿易摩擦再燃への懸念が再燃しました。
引き続き、米中貿易摩擦問題の進捗からは目が離せません。
国内経済動向
上昇要因に記載もしたように、今後の国内経済状況が為替に影響を与えそうです。
一方で、現在のレートである7円近辺ほどで長らく停滞しているという事実から、ここが最安値に近いのでは?という見方もできます。
米中貿易摩擦や他新興国通貨暴落等の外部要因で、一時的に下落する可能性はありますが、底堅さは維持できる可能性が考えられます。
【予測】短期的な南アフリカランドの見通し
短期的には、大きな上昇は見込みにくいと考えられます。
米国の利下げは南アフリカランド円の上昇に追い風となりそうですが、米中貿易摩擦問題といったリスクを考慮すると、大きな上昇は見込みにくいと考えます。
レンジとしては、6.8円〜8.2円辺りの推移と予測します。
現状は7.0円程度なので、非常に安値圏であると考えます。
【予測】長期的な南アフリカランドの見通し
長期的(10〜20年スパン)で考えると、上昇が見込めると考えています。
理由は、日本経済の低迷によって、円の価値が下がるためです。
日本経済の低迷要因は以下のとおりです。
少子高齢化
人口減少
労働生産力の低下
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南アフリカランド投資の魅力・デメリット
改めてですが、南アフリカランド投資の魅力は以下のとおりです。
南アフリカランド投資の魅力
- スワップポイントの高さ
- 安定したレンジ相場
- 高値・安値の幅が狭い
スワップポイントの高さは言うまでもないので、「安定したレンジ相場」「高値・安値の幅が狭い」について解説します。
安定したレンジ相場
過去からの南アフリカランド円のチャート推移を見てみましょう。
過去3年で見ると、最高値9.285円、最安値6.314円となっており、概ね7〜9円間のレンジ相場となっています。
価格が下落し続けると、スワップポイントは得られるものの、含み損益が拡大してしまうため、スワップ投資としては不向きです。
その点、南アフリカランド円はチャートのとおり、安定したレンジ相場となっており、スワップ投資に非常に向いています。
比較対象として、「トルコリラ円」のチャート推移を見てみましょう。
過去3年で見ると、ずっと下がり続けていますね・・・。2015年からずっと下がり続けています。
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高値・安値の幅が狭い
過去3年で見ると、最高値9.285円、最安値6.314円となっており、その差額は2.971円となります。
仮に、最高値(9.285円)の時に1万通貨購入し、その後価格が最安値(6.314円)まで下がった場合の含み損益はマイナス29,710円となります。
比較するために、ドル円の過去チャート推移を見てみましょう。
🔽ドル円チャート推移
過去3年で見ると、最高値118.661円、最安値98.826円となっており、その差額は19.835円となります。
仮に、最高値(118.661円)の時に1万通貨購入し、その後価格が最安値(98.826円)まで下がった場合の含み損益はマイナス198,350円となります。
こちらから分かるように、高値・安値の幅が狭い方が、含み損を抑えやすく、運用資金も低く抑えられます。
続いて、南アフリカランド円投資のリスクについて解説します。
南アフリカランド投資のリスク
- ロスカットリスク
- アメリカ経済の影響を受けやすい
- 国内経済政策の動向
ロスカットリスク
こちらは南アフリカランドやスワップ投資に限ったことではなく、FX全般に当てはまる最大のリスクですね。
ロスカットを避けるためには、過去の最安値から許容変動価格を決定し、ロスカットされない運用資金を口座に入金しておきましょう。
南アフリカ経済の先行き
2018年の国内GDPが前年を下回る等、南アフリカ経済自体は手放しで喜べる状態ではありません。
南アフリカ政権は、2019年5月に国民総選挙は実施され、前任のシリル・ラマポーザ大統領が再任しました。
若年層の教育、人材育成、雇用対策の強化や、アフリカ諸国の繁栄のためにケープタウンからカイロまでを結ぶ自由貿易圏の構築を前進させると表明しています。
ラマポーザ政権での国内経済状況の進捗が為替に影響を与えそうです。
世界経済の影響を受けやすい
米国や中国といった世界経済に影響を強く与える国の経済動向によって、世の中にリスクオフムードが漂うと、新興国通貨の価格は下がる傾向にあります。
一方、安全資産として認知されている日本円は買われやすくなります。
南アフリカランド円も新興国通貨であるため、世界経済の影響を受けやすい通貨となります。
2019年時点で言うと、米中貿易摩擦問題がまさにですね。
こういった世界経済全体に影響を与えるトピックには注視する必要があります。
これは南アフリカランドにとっては追い風です。米国の金利が下がると新興国に資金が流れるため、南アフリカランドの上昇可能性が高まります
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続いて、最大のリスクであるロスカットをどう防ぐかについて解説します。
ロスカットをどう防ぐか
スワップ投資を行う上で一番のリスクは「ロスカット」になることです。
ロスカットを避けるために、許容変動価格をいくらに置くかが重要です。
再度、南アフリカランド円の過去チャート推移を見てみましょう。
過去3年で見ると、最安値6.314円となります。
こちらを踏まえ、南アフリカランド円1万通貨を購入する場合の、レバレッジ別運用資金及び想定利回りを見てみましょう。
↓横スクロールできます(特にスマホの方)↓
レバレッジ | 想定利回り(年間) | ロスカットライン | 必要資金 | オススメ度 |
1倍 | 7.3% | 0円 | 75,000円 | |
2倍 | 14.6% | 3.907円 | 37,500円 | |
3倍 | 21.9% | 5.209円 | 25,000円 | |
4倍 | 29.2% | 5.860円 | 18,750円 | |
5倍 | 36.5% | 6.250円 | 15,000円 |
南アフリカランド円レート=7.5円 1万通貨あたり年間スワップポイント=5,475円(15円×365日)
ちなみに私はレバレッジ約4〜5倍ほどで運用してますが、こちらは少しリスクある運用となります。
有事の際に、投入できる追加原資がある前提で、高利回りを狙いに行っているので、ご自身の投資余力に合わせて、レバレッジは選択してください!
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南アフリカランド政策金利 まとめ
・南アフリカランドの政策金利は6.5%(2019/12現在)
・2019年に利下げがあったが、高金利通貨の地位は揺るがず!
・中長期的には上昇する可能性あり!
・南アフリカランドは安定したレンジ相場!
・米国の利下げにより南アフリカランドが上がる可能性あり!
・おすすめ運用レバレッジは3倍!
・レバレッジ3倍で、想定年利は17.5%!
スワップ投資は早く始めた方がスワップポイントが貯まり続けるため、有利です。
また、貯まったスワップポイントを追加原資として継続的に積立投資を行うことで、複利効果が働き、数年後の利益が大きく変わってきます。
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