・トラリピの税金ってどのぐらい掛かるんだろう?
・確定申告は必ずやらないといけないのかな?
・節税するためのノウハウを知りたいな
こういった疑問にお答えしていきます。
年末になると、翌年2〜3月の確定申告が気になってきますね。
投資は税金・確定申告の仕組みや情報を正しく理解することで節税対策ができます。
投資で得た利益の税金は少しでも抑えたいですよね?
本記事では、トラリピの税率、確定申告の必要有無、節税対策について丁寧に解説していきます。
それでは、いってみましょう。
- トラリピの税率
- トラリピで確定申告が必要な場合
- トラリピの節税テクニック
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▼トラリピって何?って方はこちらの記事をご覧下さい。
目次
トラリピの税率はいくら?
トラリピで得た利益の税率は20.315%です。
100万の利益が出たら、約20万が税金として持っていかれるということです。
税率20.315%は3種類の税率の合算値となります。
内訳は以下のとおりです。
内訳
- 住民税:5%
- 所得税:15%
- 復興特別所得税:0.315%
税金というのは「所得」に対して掛かってきます。
所得というのは「給与所得」「事業所得」「不動産所得」等、様々あります。
トラリピ含むFXの利益は「雑所得」という所得項目で「分離課税」となります。
「分離課税」というのは、他の所得金額と合算せず、分離して税額を計算する方法です。
ちなみに、会社員の給与所得や個人事業主の事業所得の場合は「総合課税」となります。
「総合課税」というのは、所得の合計に課税する方法で、所得が大きくなればなるほど税率が上がります(累進課税)
一方、「分離課税」は所得の大小に関係なく、一律20.315%となります。
つまり、FXや株式投資の場合は、いくら利益を出そうと、税率は一定となります。
ただし「海外FX」や「仮想通貨」は「総合課税」となるため、給与所得や事業所得と同じように、利益が出れば出るほど税率が高くなります!
続いて、確定申告が必要な場合について解説していきます。
確定申告が必要な場合
職業と収入によって異なります。
確定申告が必要な場合は以下のとおり。
会社員の場合
- 給与以外の収入合計20万以上
個人事業主・主婦・フリーター・学生の場合
- 収入合計38万以上
ここで覚えておきたいのが、投資の収入(確定利益)は損益通算ができるということです。
損益通算とは、他の投資と損益を合算することです。
例えば、以下の場合
会社員
- トラリピ(FX):50万の利益
- CFD:40万の損失
- 合計:10万の利益
この場合、収入20万以下のため、確定申告の義務は発生しません。
注意点としては、損益通算は同じ「所得項目・課税種類」同士でないとできません。
分かりやすく、以下の表をご覧下さい。
所得項目 | 課税種類 | 商品例 |
配当所得 譲渡所得 利子所得 |
分離課税 | 株式投資(売却益・配当) 投資信託・ETF REIT 国債 |
雑所得 |
分離課税 | FX CFD 先物・オプション取引 |
雑所得 |
総合課税 | 仮想通貨 海外FX |
トラリピは「FX」なので、「CFD」「先物取引」「オプション取引」と損益通算が可能です。
一方、トラリピは「株式投資」と損益通算ができません。
つまり以下の場合
会社員
- トラリピ(FX):50万の利益
- 株式投資:40万の損失
- 合計:10万の利益
この場合、株式投資は損失なので税金は発生しませんが、トラリピは利益50万に対して丸々税金が掛かります。
少々ややこしいですが、重要なので覚えておきましょう!
損失の確定申告で節税対策ができる!?
投資の損失は3年間繰り越すことができます。
どういうことかというと、例えば以下の場合
会社員
- 1年目:20万の損失
- 2年目:30万の利益
- 合計:10万の利益
この場合、損失を繰り越すことで、1〜2年目合算の利益は10万となり、2年目の利益に対する税金を抑えられます。
そのためには、1年目(損失の年)の確定申告を行っておく必要があります。
最後に、節税するためのテクニックをまとめてご紹介します。
トラリピ 節税テクニック
節税テクニックは以下のとおりです。
- 損失繰り越し
- 経費計上
- マイナススワップ振替
ポイントは、税務署に申請する収入(利益)をいかに下げるかです。
損失繰り越しは先ほどご紹介したので、他2つを見てみましょう。
経費計上
投資のために掛かった費用は経費として申請することができます。
この経費は投資利益から差し引かれ、残った利益に対して税金が掛かる仕組みとなります。
投資の経費として該当する例は以下のような費用です。
ポイントは税務署にその投資のために利用した、利用していることを証明しやすいものです。
経費に当たる例
- 書籍代
- セミナー参加費
- 有料メルマガや情報商材の費用
- 取引手数料(スプレッドを除く)
場合によって経費にできる項目例は以下のような費用です。
場合によって経費に当たる例
- パソコン代(減価償却費)
- インターネット通信費
- パソコンモニター
これらの項目は、「投資のためだけに利用している!」という証明ができなければ、全額経費扱いは難しいでしょう。
経費として申請できるかどうかは、利用者の状況によって異なるので、詳しくは税理士に相談してみましょう。
また、経費計上するためには、個人事業主の方が有利だと考えています。
会社員の方でも、開業届を提出することを検討してもいいでしょう
マイナススワップ振替
トラリピでは、設定にもよりますが、基本的に常に含み損を抱えます。
相場の変動に応じて、その含み損が未来の利益に繋がるからです。
そのため、節税したいからといって、含み損をむやみに決済するのは勿体無いです。
ただし、マイナススワップは未来の利益に繋がることはありません。
むしろ、マイナス幅は膨らんでいく一方です。
そこで、年末時点で実現益が出ており、かつマイナススワップがたまって
トラリピでは、ポジションの決済はせずに、スワップポイントだけを受け取ることができます。
▼スワップポイント振替の手順
*スマホ版での解説ですが、PCでも手順は同じです。
[MENU] 項目から、[スワップ振替] をクリック。
すると、スワップ振替できるポジション一覧が出てきます。
スワップ振替したいポジションを選択し、左下の[スワップ振替確認] をクリック。
確認画面で [実行] をクリックすると、スワップ振替が完了します。
マイナススワップ振替は節税効果があるので、積極的に行いましょう。
確定申告は年度毎に集計されるので、必ず年内に行うのがポイントです。
よくある質問
含み益・含み損 は課税対象か?
含み益・含み損は課税対象になりません!
課税対象は、決済がされ、確定利益・損失となった金額の合計に対してとなります。
未決済ポジションにおけるスワップポイントは課税対象か?
トラリピの場合、未決済ポジションのスワップは課税対象になりません!
FX業者の中には、未決済ポジションの場合でも、スワップポイントだけ自動的に口座に毎日振り込まれる場合もあるので、注意しましょう。
確定申告に必要な書類は?
トラリピの確定申告を行う場合は、「期間損益報告書」が必要です。
*2019年5月26日以前は、「取引報告書」「残高総括表」が必要です。
2019年度分については、トラリピ大幅リニューアルがあった5月26日前後の期間で分けてダウンロードが必要です。
マイページから簡単にダウンロードできます。
▼確定申告書類ダウンロード手順
[MENU] 項目から、[報告書] をクリック。
2019/5/27 〜 2019/12/31 分をダウンロード
①. [期間損益報告書] を選択
②. [集計期間] 2019/5/27〜2019/12/31 を入力
③. [PDFダウンロード] をクリック
2019/1/1 〜 2019/5/26 分をダウンロード
④. [2011年8月22日〜2019年5月26日の報告書はこちら]をクリック
「残高総括表」と「報告書」をダウンロードしましょう。
【まとめ】トラリピ 税金・確定申告
・トラリピで得た利益の税率は20.315%
・確定申告が必要なケース
会社員の場合
給与以外のトラリピ利益含む収入合計20万以上
個人事業主・主婦・フリーター・学生の場合
トラリピ利益含む収入合計38万以上
・損益通算とは、他の投資と損益を合算すること
・損益通算は同じ「所得項目・課税種類」同士でないとできない
・トラリピ含むFXは「CFD」「先物取引」「オプション取引」と損益通算が可能
・投資の損失は3年間繰り越すことができる(損失繰り越し)
・トラリピ 節税テクニックは3つ!
①損失繰り越し
②経費計上
③スワップポイント振替
・含み益・含み損。未決済ポジションのスワップポイントは課税対象にならない!
本記事でご紹介したとおり、トラリピ確定申告は行った方が節税対策になります。
投資で得た税引後利益を少しでも上げるために、ご紹介したテクニックを活用してみて下さい^ ^
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▼トラリピの効果的な設定はこちらの記事をご覧下さい。
▼トラリピの実績はこちらの記事で公開しています。