・今は買い時なのかな?
・今後、トルコリラは上がるのかな?下がるのかな?
こういった疑問にお答えしていきます。
本記事では、トルコリラ円の今後の見通しを、過去のチャート分析を基に丁寧に解説していきます。
本記事を読み終えた頃には、トルコリラ円の今後の見通しイメージが鮮明になっていると思います。
それではいってみましょう。
▼スワップポイント投資についてはこちらの記事で解説しています。
>> スワップポイントとは?メリット・デメリットを分かりやすく解説
▼トルコリラの魅力・リスクについてはこちらの記事で解説しています。
>> 【トルコリラ】スワップポイント投資 | 魅力・リスクを解説!
- トルコリラ チャート分析
- トルコリラ 今後の見通し
- トルコリラ おすすめレバレッジ、想定年利
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目次
トルコリラ円チャート分析(10年間)
まずは、トルコリラの今後の見通しを予想するために、過去のチャートを見てみましょう。
こちら過去約10年間のトルコリラ円チャートです。
キレイに右肩下がりで落ちてますね・・・
リーマンショック前は、90円強だったトルコリラですが、リーマンショック後に50円台前半まで落ち込み、その後もジリジリと下がり続け、今では18円台となります。
しかし、トルコリラレートは、2018年8月に過去最安値(15.218円)を付けて以来、再度上昇傾向にあります。
トルコ経済が回復基調にあり、レートも上昇しているのです。
ただし、油断は禁物です。
おすすめレバレッジと想定年利は後述しますが、トルコリラ投資は適度なレバレッジで始める必要があるので、今後の見通し含めて、解説していきます。
続いて、今後の見通しを予測する上で重要となる2018年〜2019年のチャートを見てみましょう。
トルコリラ円チャート分析(2018年〜2019年)
こちら2018年〜2019年のトルコリラ円チャートです。
上昇・下落のポイントがいくつかあります。
原因とともに、一つずつ解説していきます。
【下落】2018年8月:トルコショック
トルコリラを語る上で避けられないのが「トルコショック」です。
歴史的大暴落が起こり、史上最安値の15.218円を記録しました。
トルコショックまでの経緯は以下のとおりです。
2016年10月
クーデター未遂事件への関与を疑い、米国人牧師をトルコが拘束。
2018年7月26日
トランプ大統領が、トルコに対して、牧師の解放を要求。
解放しなければ、大規模な制裁を加えると警告。
2018年8月1日
米政府が、不当拘束されていると主張。
トルコの法相と内相に米国内の資産凍結などの経済制裁を科す。
2018年8月4日
トルコ政府が報復として、米司法長官ら2閣僚のトルコ内資産凍結を発表。
2018年8月10日
トランプ大統領が、トルコに対して追加関税の税率を引き上げる方針を表明。
結果、トルコリラ/円は、一日で20円から16円弱まで大暴落しました。
翌週の8月13日には、さらに暴落し、史上最安値の15.218円を記録。
トルコショックは、他の新興国通貨の暴落も引き起こし、歴史的な大暴落劇となりました。
【下落】2019年3月下旬:アメリカの年内追加利上げ見送り
3月19~20日に行われたFOMC(連邦公開市場委員会)で、年内の追加利上げは行わないことが決定されました。
「労働市場は依然として力強い」が、経済活動の拡大は「底堅いペースから減速した」との声明から、世界経済減速懸念が拡がり、トルコリラは下落しました。
【下落】2019年4月下旬:トルコの利下げ予測
4月25日にトルコの金融政策会合の声明文で、金融引き締め姿勢(利上げ)が弱められ、年内の利下げ予測が拡がりました。
こちらに伴って、トルコリラは下落しました。
【下落】2019年5月上旬:イスタンブール市長選の再選挙決定
3月31日に行われた「統一地方選挙」で野党に敗北した与党が、自党への票が意図的・組織的に無効にされ「盗まれた」と訴え、5月6日にイスタンブール市長選の再選挙を行うことが決定されました。
こちらに伴って、政治の先行き不透明感が増したたため、トルコリラは下落しました。
*ただし、6月23日の再選挙で、野党が再び勝利したため、民主主義が尊重されたとして、リラ高につながりました。
【下落】2019年7月上旬:中央銀行総裁の更迭
7月6日、エルドアン大統領が、金融政策を巡り対立していた中銀総裁を更迭しました。
こちらに伴って、中央銀行の独立性に対する懸念が強まり、トルコリラが下落しました。
トルコリラの今後の見通し
トルコリラ円の今後の見通しはどうなるでしょうか?
上昇要因・下落要因に分けて見ていきましょう。
上昇要因
上昇要因は以下のとおりです。
米国の利下げ
米国の利下げ
2015年12月から断続的に利上げを行ってきた米国ですが、2019年7月に10年半ぶりに利下げを行いました。
今回の利下げは、景気の下振れリスクに対する予防的利下げとなります。
米国の足元の景気は拡大局面が戦後最長の11年目に突入し、雇用も消費も底堅い状態です。
一方で、米中貿易戦争を背景に、企業投資には減速懸念が拡がっており、景気落ち込みに対して先手を打ったと言えます。
FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)のパウエル議長は今後利下げを継続的に実施することは名言していません。
米国利下げは、新興国に通貨が流れる要因になるため、今後継続的な利下げが実施されるかどうかが、トルコリラ円にとって重要になりそうです。
下落要因
下落要因は以下のとおりです。
米国との関係性
米中貿易摩擦問題
国内経済政策
米国との関係性
現状、トルコとアメリカの関係性は良好とは言えません。
トルコ政府は、2019年7月にロシア製最新鋭地対空ミサイルシステムS400の搬入を開始し、2020年4月までに配備を完了する計画です。
こちらに対して、アメリカが、NATO(北大西洋条約機構)の加盟国でありながら、仮想敵国ロシアからミサイルシステムを導入するトルコに対し、「敵対者に対する制裁措置(CAATSA)」に基づく制裁を加えるリスクがあります。
一方で、トルコはクルド勢力掃討を目的とした、シリアへの軍事介入を始めています。
ただ、アメリカとしてはシリアのクルド勢力は、ISIS(イラク・シリア・イスラム国)との戦いにおいて、最大の同盟勢力であるため、クルド勢力を守りたいところです。
トルコの軍事介入を懸念したアメリカは、少しトルコに歩み寄る動きを見せています。
具体的には、ロシアからのミサイルシステム導入に対する制裁を一旦見送っています。
米国とトルコの交渉期間は、1年間延長されました。
引き続き、米国との関係性から目が離せません。
エルドアン政権への不安
エルドアン政権への不安は依然として残っています。
アメリカではなく、ロシア寄りであると思われている点や、2019年7月6日に、金融政策をめぐり対立していた中銀総裁を更迭したことが、中央銀行の独立性に対する懸念に繋がっています。
こういった懸念がさらに進むと、トルコリラ下落要因となるので、注意が必要です。
利下げリスク
2019年7月に実施した利下げ幅は、市場の予想を大きく上回ったものの、インフレ減速幅に見合った幅で、実質金利(政策金利ー消費者物価上昇率)は高水準であることから、トルコリラの反応は限定的でした。
しかし、今後も利下げを断続的に継続する可能性があり、トルコリラが売られる(価格が下落する)リスクは依然残っています。
【予測】短期的なトルコリラの見通し
短期的には、上昇は見込みにくいと考えられます。
米国の利下げはトルコリラ円の上昇に追い風となる可能性はありますが、継続的な利下げ可能性・米国との関係性・現政権への不安といったリスクを考慮すると、上昇は見込みにくいと考えます。
【予測】長期的なトルコリラの見通し
長期的(10〜20年スパン)で考えると、上昇が見込める可能性はあると考えます。
理由は、日本経済の低迷によって、円の価値が下がるためです。
日本経済の低迷要因は以下のとおりです。
少子高齢化
人口減少
労働生産力の低下
トルコリラ円投資の魅力はスワップポイントになります。
そのため、短期的に上昇は見込めなくても、ロスカットされないための運用を行う前提であれば、早めに始めた方が有利です。
ただし、トルコリラはリスクの高い通貨ですので、低レバレッジでの運用をオススメします。
続いて、トルコリラ投資を行う上での、おすすめレバレッジをご紹介します。
トルコリラ投資おすすめレバレッジ、想定年利
スワップ投資を行う上で一番のリスクは「ロスカット」になることです。
ロスカットを避けるために、許容変動価格をいくらに置くかが重要です。
再度、トルコリラの過去チャート推移を見てみましょう。
🔽トルコリラ円チャート推移
過去3年で見ると、最安値15.218円となります。
こちらを踏まえ、トルコリラ1万通貨を購入する場合の、レバレッジ別運用資金及び想定利回りを見てみましょう。
↓横スクロールできます(特にスマホの方)↓
レバレッジ | 想定利回り(年間) | ロスカットライン | 運用資金 | オススメ度 |
1倍 | 7.89% | 0円 | 185,000円 | |
2倍 | 15.78% | 9.896円 | 92,500円 | |
3倍 | 23.68% | 13.195円 | 61,667円 | |
4倍 | 31.57% | 14.844円 | 46,250円 | |
5倍 | 39.46% | 15.834円 | 37,000円 |
トルコリラ円レート=18.5円 1万通貨あたり年間スワップポイント=14,600円(40円×365日)
ちなみに私はレバレッジ約5倍ほどで運用してますが、こちらは少しリスクある運用となります。
有事の際に、投入できる追加原資がある前提で、高利回りを狙いに行っているので、ご自身の投資余力に合わせて、レバレッジは選択してください!
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続いて、おすすめFX会社をご紹介します。
おすすめFX会社
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【まとめ】トルコリラ 見通し
・2019年に利下げがあったが、圧倒的高金利通貨の地位は揺るがず!
・足元の経済は徐々に回復の兆しも、慢心は禁物。
・おすすめ運用レバレッジは3倍!
・レバレッジ3倍で、想定年利は23.6%!
・スワップ投資に適した通貨であるが、適度なレバレッジで運用すべき通貨!
スワップ投資は早く始めた方がスワップポイントが貯まり続けるため、有利です。
また、貯まったスワップポイントを追加原資として継続的に積立投資を行うことで、複利効果が働き、数年後の利益が大きく変わってきます。
▼スワップ複利投資 に興味ある方は以下の記事をご覧下さい。
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まずは小額からでもスワップポイント投資を始めてみてはいかがでしょうか^ ^
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