本記事では、「ハーフ&ハーフ」のメリット・デメリットを解説していきます。
分かりやすいように、一方向の取引(買いor売り)との比較を交えながら。
私は2018年6月からトラリピをはじめ、現在はカナダドル円・豪ドル円を運用しており、投資元本に対する累計利回りは12%を超えています。
現在運用中の通貨ペアは全て「ハーフ&ハーフ」の設定です。
それでは、いってみましょう。
目次
トラリピとは?
まずはトラリピの仕組みについて簡単にご説明します。
「知ってるよ!」って方は読み飛ばしてください(^ ^)
トラリピは、「トラップ」「リピート」「イフダン」という3つの機能を駆使することで、利益の最大化を狙います。
(参照元:公式サイト)
トラップ:いくつもの注文を、等間隔にまとめて設定
リピート:決済成立後、注文を何度も繰り返す
イフダン:●円で買えたら(売ったら)、▲円で売って(買って)という注文を設定
あらかじめ上記の設定を行うことで、上がる・下がるを予想することなく、安定的に利益創出を狙えるのがトラリピの最大の魅力です。
そのため、一定のレンジを上下する「レンジ相場」である通貨ペアがトラリピには向いています。
ハーフ&ハーフとは?
ハーフ&ハーフとは、
トラリピを仕掛けたいレンジに対して、レンジの上半分には売りを仕掛けて、レンジの下半分には買いを仕掛けることです。
(参照元:公式サイト)
例えば、ドル円で仕掛けるレンジを100〜120円とした場合に、
買い方向:100円〜110円
売り方向:110円〜120円
と仕掛けるイメージです。
ハーフ&ハーフのメリット
必要証拠金を抑えられる
「ハーフ&ハーフ」最大のメリットがこちらです。
トラリピでは、同一通貨ペアで「買い」「売り」注文をした場合には、いずれか多い方の証拠金のみが必要となります。
例えば、ドル円で仕掛けるレンジを100〜120円とした場合の、「買い方向」「ハーフ&ハーフ」で掛かる「必要証拠金」を見てみましょう。
買い方向
・レンジ(買い):100〜120円
・レンジ内に仕掛ける本数:40本
・1本あたり0.1万通貨
・必要証拠金:175,912円
ハーフ&ハーフ
・レンジ(買い):100〜110円
・レンジ内に仕掛ける本数:20本
・1本あたり0.1万通貨
・必要証拠金:83,952円
・レンジ(売り):110〜120円
・レンジ内に仕掛ける本数:20本
・1本あたり0.1万通貨
・必要証拠金:92,048円
→92,048円のみでOK!
ハーフ&ハーフにすることで、証拠金を約半分に抑えられます。
ちなみに「買い方向」で、仕掛けるレンジを変えずに、証拠金約92,048円で抑えるためには、仕掛ける本数を約半分にする必要があります。
買い方向
・レンジ(買い):100〜120円
・レンジ内に仕掛ける本数:40本 21本
・1本あたり0.1万通貨
・必要証拠金:92,400円
これだと、期待できる収益も大きく下がってしまいますね・・
中長期で自動運用できるのがトラリピの魅力なので、広いレンジをカバーできた方が良いですよね(^ ^)
含み損を抑えられる
例えば、ドル円が120円→100円に下落した場合の、含み損を比べてみましょう。
買い方向
・レンジ(買い):100〜120円
・1本あたり1万通貨
・含み損:20万円
→120円で買った1万通貨が20円下がるので、1万×20円=20万
ハーフ&ハーフ
・レンジ(買い):100〜110円、レンジ(売り):110〜120円
・1本あたり1万通貨
・含み損:10万円
→110円で買った1万通貨が10円下がるので、1万×10円=10万
約半分になっているのが分かりますね(^ ^)
ハーフ&ハーフのデメリット
上下に損失リスクが存在
「損失リスク」とは、
仕掛けた範囲を外れた際に起こる、「実際に損失を被る」リスクのことです。
最悪の場合は、そのままロスカットになる可能性があるので、注意が必要です。
買い方向・売り方向では、損失リスクが上下どちらかに存在します。
ハーフ&ハーフの場合は、損失リスクが上下ともに存在します。
(参照元:公式サイト)
損失リスクを回避するために重要になるのが設定レンジです。
設定レンジを決める上では、過去の相場を分析しましょう。
相場の未来を正確に当てることは不可能ですが、過去の相場を分析することで、今後の「大枠のレンジ予想」に役立てられます。
・過去5年分の通貨ペア毎レンジ(2014〜2018年)
↓横スクロールできます(特にスマホの方)↓
通貨ペア | 高値 | 安値 | 中間値 |
米ドル/円 | 125.86円 | 98.76円 | 112.31円 |
ユーロ/円 | 149.69円 | 109.32円 | 129.51円 |
豪ドル/円 | 102.79円 | 72.25円 | 87.52円 |
NZドル/円 | 93.99円 | 68.96円 | 81.48円 |
カナダドル/円 | 106.49円 | 74.79円 | 90.64円 |
英ポンド/円 | 195.85円 | 124.68円 | 160.27円 |
トルコリラ/円 | 53.98円 | 15.40円 | 34.69円 |
南アフリカランド/円 | 10.78円 | 6.30円 | 8.54円 |
・過去11年分の通貨ペア毎レンジ(2008〜2018年)
↓横スクロールできます(特にスマホの方)↓
通貨ペア | 高値 | 安値 | 中間値 |
米ドル/円 | 125.86円 | 75.57円 | 100.71円 |
ユーロ/円 | 169.96円 | 94.09円 | 132.02円 |
豪ドル/円 | 105.37円 | 55.05円 | 80.21円 |
NZドル/円 | 93.99円 | 44.25円 | 69.12円 |
カナダドル/円 | 113.28円 | 68.42円 | 90.85円 |
英ポンド/円 | 222.13円 | 116.8円 | 169.46円 |
トルコリラ/円 | 95.76円 | 15.40円 | 55.58円 |
南アフリカランド/円 | 16.42円 | 6.3円 | 11.36円 |
過去11年で見ているのは「リーマンショック」のタイミングを考慮するためです。
「次にリーマンショック級の大暴落が来たら」に備えるためです。
マイナススワップを抱えやすい
「買い」「売り」ともに仕掛ける「ハーフ&ハーフ」はマイナススワップを抱えやすくなります。
ただ、トラリピ はインカムゲイン(スワップポイント)ではなく、キャピタルゲイン(為替差益)を狙う手法のため、スワップポイントを過度に気にする必要はありません。
勿論マイナススワップは少ないに越したことはないので、
・現状のトレンド的にマイナススワップを抱えやすい通貨ペアでないか
・マイナススワップ金額が大きすぎないか
は考慮しても良いですね。
通貨ペア/スワップポイント一覧(1万通貨あたり)
↓横スクロールできます(特にスマホの方)↓
通貨ペア | 売・スワップ金額 | 買・スワップ金額 |
米ドル/円 | -50円 | 10円 |
ユーロ/円 | 1円 | -10円 |
ユーロ/米ドル | 0.33ドル | -0.63ドル |
豪ドル/円 | -31円 | 6円 |
豪ドル/米ドル | 0ドル | −0.27ドル |
NZドル/円 | -27円 | 7円 |
NZドル/米ドル | 0ドル | −0.26ドル |
カナダドル/円 | -28円 | 18円 |
英ポンド/円 | -24円 | 14円 |
トルコリラ/円 | -85円 | 35円 |
南アフリカランド/円 | -13円 | 4円 |
(参照元:公式サイト)※2019/4/17時点
ハーフ&ハーフの始め方
トラリピをハーフ&ハーフ設定で始めるためには、「買い」「売り」注文を別々に行う必要があります。
注文自体は簡単に行えますので、
「買い」「売り」方向のレンジ設定だけ間違えないようにしましょう。
初めての方は、1通貨ペアで始めて、慣れてきたら通貨ペアを増やしていくと良いですよ(^ ^)
\ 手数料無料。今ならポイント獲得のチャンス /