本記事では、つみたてNISAにおすすめの商品(銘柄)をご紹介します。
それでは、いってみましょう。
つみたてNISAおすすめ商品(銘柄)
結論、つみたてNISAおすすめ商品(銘柄)はこちらの3つです。
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
おすすめ度 | |
---|---|
買付手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用 (信託報酬含む) |
0.1696% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
おすすめ度 | |
---|---|
買付手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用(信託報酬含む) | 0.11772% |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
おすすめ度 | |
---|---|
買付手数料 | なし |
信託財産留保額 | なし |
管理費用(信託報酬含む) | 0.15336% |
つみたてNISA 商品(銘柄)選定のポイント
初心者が商品(銘柄)を選定するポイントは以下3点です。
・リターン(利益)
・コスト(手数料)
・購入の手軽さ
リターン(利益)
当たり前ですが、購入時と売却時を比べて、値上がり率の高い株式の方が、リターン(利益)が増えます。
日本株・米国株・先進国株・新興国株の2009/2〜2019/4の値上がり率を比較してみましょう。
今回比較するチャートは各株式を代表する指標をベンチマークとする以下のETF・投資信託を利用します。
米国株
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
日本株
TOPIX連動型上場投資信託
先進国株
iシェアーズ MSCI コクサイETF
新興国株
iシェアーズ MSCI エマージング・マーケットETF
チャート推移(2009/2〜2019/4)
(出典:YAHOO!FINANCE)
ご覧のとおり、米国株式が他を大きく突き放して圧倒的な値上がり率となっています。
特に2012年以降の伸びが著しいですが、牽引しているのは米国株式の中でも、GAFA(ガーファ)に代表されるハイテク企業株式です。
ちなみに、先進国株式も米国株式に劣るものの、高い値上がり率となっています。
このカラクリは、先進国株式は、米国・イギリス・ドイツ・フランスといった主要国の株式をまとめたものですが、米国株式の比率が全体の約70%と圧倒的に高いためです。
新興国株のパフォーマンスは過去約10年だと米国株式に大きく劣りましたが、もう少し長いスパンでのチャート推移を見てみましょう。
チャート推移(2001/1〜2019/4)
(出典:YAHOO!FINANCE)
例えば、中国・インド・東南アジア等は、ここ数年すごい勢いで伸びてきました。そして、今後の成長も見込めます。
ただし、チャートを見て分かるとおり、ボラティリティ(価格上下幅)が激しいですね。
そのため、新興国株式はリターンも大きいが、リスクも高いと言われています。
今回ご紹介する商品(銘柄)はつみたてNISAでの長期運用を前提としているため、リスクの高い新興国株式銘柄は入れていません。
ただし、今後新興国の成長は確実なので、一部新興国に投資ができるように、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」をおすすめ商品(銘柄)としています。
コスト(手数料)
今回おすすめの3商品(銘柄)は全て「インデックスファンド」になります。
・インデックスファンド
日経平均株価やNYダウ等の指標(インデックス)と同じ値動きをするように作られた投資信託。
・アクティブファンド
運用会社が独自に分析をし、銘柄選定や組み替えを行い、株価指数以上の運用成績を目指す投資信託。
アクティブファンドは手間が掛かるため、その分コストもインデックスファンドより高く付きます。
さらに、今回おすすめとして選んだ3銘柄は、「インデックスファンド」の中でも、「信託報酬」が最低ラインの商品(銘柄)となります。
つみたてNISAでの長期運用は、尚更「信託報酬」の低さが大きなメリットになるので、こちらを選んでおけば間違いはないでしょう。
購入の手軽さ
今回ご紹介した3商品(銘柄)は主にネット証券で購入が可能です。
ネット証券なので、NISA開設、投資信託購入も全てネットで完結できるため、初心者の方でも手軽につみたてNISAを始められます。
ネット証券会社の口座開設がまだの人はすぐに開設しましょう。
最もおすすめなネット証券は楽天証券です。
理由は以下のとおりです。
・積立に楽天カード利用で、ポイント1%還元。
・投信購入に「楽天スーパーポイント」利用可能。NISA口座での購入にも対応。
ネット証券と言えば、SBI証券も有名です。
楽天証券よりSBI証券の方がいいという方は、SBI証券でもNISA口座開設、おすすめ3商品(銘柄)の購入は可能です。
オススメ商品(銘柄)詳細
楽天・全米株式インデックス・ファンド
ファンドの目的
米国株式市場の動きをとらえることを目指して、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指します。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場の大型株から小型株までを網羅し、投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄で構成された株価指数です(2018年12月31日現在)
ファンドの特色
米国株式市場の動きに連動する投資成果を目指します。
バンガードが運用する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を実質的な主要投資対象とします。
ファンドの仕組み
「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」は米国バンガード社が運用するCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目標としたETFです。
バンガードとは?
・運用資産残高約566兆円(2019年1月末時点)を誇る世界最大級の資産運用会社
・平均経費率(平均純資産に対する運用その他の経費率)0.10%のローコストリーダー(2018年12月末時点)
・世界のインデックス運用商品の約4割のシェアを握る、インデックスファンドの世界シェアNO.1会社
「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を直接購入するとなると、ドル建てで行わなければならず、手続きも煩雑で初心者にはハードルが高いです。
そこで「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が代わりに「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を購入してくれます。
そのため「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を「日本円」で購入するだけで、簡単に「全米株式」に投資することが可能です。
また「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」の経費は圧倒的ローコストのため、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」もインデックスファンドの中でも最低水準のローコストを実現できています。
上位銘柄
順位 | 上位10銘柄 | 比率 |
1 | アップル | 3.40% |
2 | マイクロソフト | 3.00% |
3 | アマゾン | 2.40% |
4 | バークシャー・ハサウェイ | 1.40% |
5 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 1.40% |
6 | JPモルガン・チェース | 1.30% |
7 | フェイスブック | 1.30% |
8 | エクソンモービル | 1.20% |
9 | アルファベット-A(グーグル) | 1.20% |
10 | アルファベット-C(グーグル) | 1.20% |
※2019年5月時点
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
ファンドの目的
日本を除く先進国の株式市場の動きをとらえることを目指して、MSCI Kokusai Index(MSCIコクサイ インデックス)(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。
MSCIコクサイ インデックスは、MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する、世界の株式を対象とした指数。
日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株のうち、約1,300銘柄で構成され、市場の約85%をカバーしています。
ファンドの特色
MSCI Kokusai Index(MSCIコクサイ インデックス)(円換算ベース)に連動する投資成果を目指します。
日本を除く先進国の株式に投資を行います。
投資先国のシェアとしては、アメリカが全体の68%を占め、イギリス(6.29%)、フランス(4.14%)、カナダ(3.79%)と続きます(2019年5月時点)
(出典:MSCI公式)
ファンドの仕組み
運用は主に外国株式インデックスマザーファンドへの投資を通じて、日本を除く先進国の 株式へ投資するファミリーファンド方式により行います。
上位銘柄
順位 | 上位10銘柄 | 比率 |
1 | アップル | 2.52% |
2 | マイクロソフト | 1.93% |
3 | アマゾン | 1.87% |
4 | フェイスブック | 1.26% |
5 | JPモルガン・チェース | 0.96% |
6 | アルファベット-C(グーグル) | 0.94% |
7 | エクソンモービル | 0.93% |
8 | アルファベット-A(グーグル) | 0.90% |
9 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 0.88% |
10 | バンク・オブ・アメリカ | 0.75% |
※2019年5月時点
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
ファンドの目的
日本を除く先進国および新興国の株式市場の動きをとらえることを目指して、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)は、MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する、世界の株式を対象とした指数。
日本を除く先進国および新興国に上場する大・中型株で構成され、市場の約85%をカバーしています。
ファンドの特色
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)に連動する投資成果を目指します。
日本を除く先進国および新興国の株式に投資を行います。
投資先国としては、アメリカが全体の約60%を占め、他にはイギリス・中国・フランス・カナダ等となります。
ファンドの仕組み
運用は主に外国株式インデックスマザーファンドならびに新興国株式インデックスマザーファンドへの投資を通じて、日本を除く先進国およぼ新興国の株式に投資するファミリーファンド方式により行います。
上位銘柄
順位 | 上位10銘柄 | 比率 |
1 | アップル | 1.95% |
2 | マイクロソフト | 1.60% |
3 | アマゾン | 1.44% |
4 | フェイスブック | 0.96% |
5 | JPモルガン・チェース | 0.89% |
※2019年5月時点
さいごに
つみたてNISAは期間の制限があるので、早く始めた方が圧倒的にお得です。
非課税で運用益を重ね、再投資に回し、複利の力を利用することで、数年後・数十年後の大きな利益に繋がります。
つみたてNISAをまだやっていない方は、この機会に始めてみてはいかがでしょうか(^ ^)